IPネットワーク(インターネット)可能性

 インターネットが社会的に普及して10年がたっています。その間いろいろなサービスが出てきています。きょうは最新のニュースから新たな可能性と問題点について書きたいと思います。

緊急地震速報サービス
 地震が発生してから瞬時にその発生情報をインターネットを通じて流すというものです。地震の波動と電気通信では当然電気通信のほうが高速ですから、たとえば1分後に到達する地震の情報を知ることがきるというものです。一般ユーザーには月1000円程度で利用できるようになるようです。
 インターネットを使用しますから端末の電源が切れているときは使えませんが、いいサービスですよね。

・IPマルチキャスト
 複数のIPアドレス宛に情報を送信する技術です。たとえばあるサーバに1MBのデータに1000人の閲覧要求が出たとします。このときサーバーは1GBのデータを送信しなくてはなりませんが、IPマルチキャストを用いれば、サーバは!MBのデータを送信し、ネットワーク上の分岐点にある装置(ルータといいます)が、適切に複製を作成して複数の経路に送り出すことを繰り返して、1000人にデータを届ける方法です。
 実は、これを利用してテレビ放送が受信しにくい場所でテレビ放送を受信するという使い方があります。これは非常に便利です。これを行うための手続きを簡素化する(放送と同等の手続きにする)法律が衆議院を通過したようです。

 ネット使用した通信にはコピーのとりやすさ等の問題点がありますが、技術的に対策を講じ、法律を変えることで、さらに便利な社会になると思います。

「地震が来る!」を知らせる「緊急地震速報」サービス、参入相次ぐ - CNET Japan
改正著作権法が衆院で可決--IP放送にも放送事業者としての特権付与へ - CNET Japan